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RSウイルス感染は、その後の『喘鳴』を悪化させる可能性がある。 ■ RSウイルス感染症は、 1歳までに7割、2歳までにほぼすべての子どもが1回はかかるという、感染症の原因としてとても多いウイルスです。 ■ しかし、『1歳未満でのRSウイルス感染』が、5歳までの喘息発症に関連する可能性があるかもしれないという報告が、La...
アトピー性皮膚炎に使用する保湿剤は、どのような製品を使うか?というテーマ。 ■ 保湿剤はすべて同じではなく、それぞれの性質を考えながら使う必要性がありますが、どのように使い分けるかはこれから検討を要する部分も大きいテーマです。 ■ 最近、アトピー性皮膚炎患者の皮膚微生物叢に影響を与えることができる基剤と有効成分・非薬用...
そばアレルギーの人に、そば特異的IgE抗体価を検査をしても、症状を予測することが難しいという問題。 ■ そばアレルギーは、ソバ特異的IgE抗体価(一般的にアレルギーの予測をするために行われる血液検査の値)が、実際の症状を予測しがたいことがわかっています。 ■ そこで、その陽性予測を上げるための工夫が行われてきましたが、...
入浴後の保湿剤塗布は『すぐ?』それとも『すこし時間が経過してから?』 ■アトピー性皮膚炎の治療に関してよく質問されるテーマに、『入浴後、すぐ保湿剤を塗る』が正しいかどうかというものがあります。 ■ 最近、アトピー性皮膚炎ではない新生児に対する検討ですが、沐浴後すぐに保湿剤を塗る群と、沐浴後10分経過してから保湿剤を塗る...
入浴は、アトピー性皮膚炎に、益にも害にもなりうる。 ■ 皮膚に対して益にも害にもなりうる『洗浄』に関しては、アトピー性皮膚炎やアレルギーの発症リスクになる可能性が指摘されています。 ■ 一方で、日本での入浴習慣と海外の入浴習慣はことなることが推察されますし、海外の研究結果をそのまま日本に適応することは難しいのではないか...
生物学的製剤や低分子薬が、アトピー性皮膚炎の治療に応用されるようになってきている ■ 2018年にデュピルマブ(商品名デュピクセント)が上梓されてから、生物学的製剤が増えてきています。 ■ 最近、16歳以上の中等症以上のアトピー性皮膚炎の治療において、抗IL-13抗体レブリキズマブ(低~中力価のステロイド外用薬を併用)...
妊娠中の加熱式タバコは、子どものアレルギー疾患を増やすリスクになるか? ■ 受動喫煙は、子どもの喘息や感染症のリスクになることはよく知られています。 ■ 一方で、加熱式タバコ(IQOSなど)は、急速に使用する方が増えており、 2019年の新型コロナウイルスパンデミック中、日本の20-39歳の15%以上が吸っていたことが...
アトピー性皮膚炎の皮膚では、黄色ブドウ球菌が優勢になっている。 ■ アトピー性皮膚炎の皮膚では黄色ブドウ球菌が多く定着することが判明しており、アトピー性皮膚炎の悪化に関係することが知られています。 ■ そして最近、生物学的製剤デュピルマブを使用すると、『皮膚の改善より先に』細菌叢が改善することが示されました。 Hart...
アドレナリン筋肉注射の上限は、0.3mgで良いか? ■アドレナリン自己注射薬『エピペン』は、アナフィラキシー時に有効な薬剤であり、病院に受診するまえの治療(プレホスピタル治療)として行われます。 ■ エピペンはきわめて重要な、アナフィラキシーへの対応薬ではありますが、薬の量は2段階で、体重15-30kgのひとに使われる...
離乳食早期開始…は、いつが適切な開始時期? ■ 最近、ピーナッツ早期導入によるピーナッツアレルギー発症予防効果に関し、いつごろが適切かというテーマで米国免疫アレルギー学会雑誌に報告が出ていました。 ※自己判断でピーナッツ早期開始を勧めているわけではありませんので、開始の際にはかかりつけ医にご相談ください。 ※開始時の...
早期のアトピー性皮膚炎の治療により、卵アレルギーの発症を予防できるか? ■ 皮膚の炎症から感作、アレルギー体質が拡大していくという『経皮感作』がひろく知られるようになり、アトピー性皮膚炎が食物アレルギーの発症リスクとなりうることが広く知られるようになりました。 ■ 一方で、アトピー性皮膚炎発症早期から『プロアクティブ療...
JAK阻害薬とは。 ■アトピー性皮膚炎の薬は大幅にアップデートされ、この5年で7種類ほど増えました。 ■ とくに小児でも、JAK阻害薬(外用、内服)、PDE4阻害薬(外用)、抗IL31抗体(注射)が大きいです。 ■ そのうち、JAK阻害薬ウパダシチニブを実臨床で使用した成人の報告が、日本皮膚科学会の英文誌に報告されまし...
アレルゲン免疫療法は、ウイルス感染も防ぐ? ■ 喘息発作はウイルス感染によって引き起こされることが多く、『アレルゲン感作』がそのリスクを引き上げます。 ■ そしてアレルゲン免疫療法は、ウイルス感染に対する免疫も強化するかもしれない…という研究結果が報告されていました。 Woehlk C, Ramu S, Sverri...
小麦アレルギーのある患者さんから、『大麦は大丈夫でしょうか?』と尋ねられることがあります。 ■ 小麦と大麦に関しては、アレルゲン的には交差する可能性があり、小麦アレルギーのある患者さんから『大麦は大丈夫でしょうか?』とすくなからず尋ねられます。 ■ 最近、そのテーマの検討がありましたので共有します。 Yanagida...
テゼペルマブとネコ免疫療法の併用療法。 ■ ペットアレルギーに関しては、現在のところ、実用化されて使用できる免疫療法はないとお話しています。 ■ そのようななかで、ネコ免疫療法の効果が、抗TSLP抗体であるテゼペルマブ(テゼスパイア)を併用すると効果が上がるかもしれないという報告が総合アレルギー講習会で紹介されていまし...
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◇ 専門は小児アレルギー学。
◇ 医学博士。
《学会活動など》
◇ 日本小児科学会専門医・指導医。
◇ 日本アレルギー学会専門医・指導医・代議員・広報委員会(啓発活動委員会含む)委員・アレルギー疾患対策基本法特別委員会委員。
◇ 日本小児アレルギー学会代議員・研究推進委員会委員・広報委員会委員。
《一般向けの活動など》
◇ Yahoo!個人オーサー。
◇ NewsPickプロピッカー。
◇ アメブロオフィシャルブロガー。
◇ メドピア外部執筆者/症例相談エキスパート。
◇ メディカルノート外部執筆者。
◇ バズフィードジャパンメディカル 外部執筆者。
◇ メディカルトリビューン外部執筆者。
◇ SNS医療のカタチ初期メンバー。
◇ コロワ君サポーターズメンバー。
◇ このブログが、医療者のみなさまの一助となり、最終的には患者さんの幸せにつながりますように。
◇ ブログを読む際の注意点として、以下の「About Me]を御覧ください。
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